劇場版 ハイスクール・フリート

 今年の映画鑑賞ははいふりからスタート。TV放送とOVAを経て、途中で制作のアイムズが潰れるトラブルもあったり、パチスロに出稼ぎに出たり、アプリゲームが今ひとつメジャーになれなかったりもしながらもついに劇場公開されたはいふりことハイスクール・フリート。ファンとしてはまさに待望の新作。

 内容はいつも通り安心のはいふりなので、本編とOVAを楽しめたなら映画も十分満足できる出来。そうでない人や初見は回れ右。登場人物がいつもより増えてはいるものの、基本的にシロちゃんがメインになっているので、ミケシロモカとそれ以外という扱いでストーリーが混乱することはないかと。そもそものストーリーにツッコミ所があるというのもいつも通りなので細かいことは気にしない方向で。

 キャラクターと艦の両方に見どころがあり、満足度は思っていた以上に高いので都合がつけばもう2,3回は見たいくらい。円盤の作画には修正が入るだろうから発売は先になりそうだし、見られる内に見ておきたい。

 以下個人的な見どころ。

  • 晴風メンバーのわちゃわちゃ文化祭+体育祭
  • ミケシロモカの三角関係
  • お姉ちゃんハリウッドアクション
  • 大和型4艦の浪漫艦隊
  • 晴風単艦特攻
  • High Free Spirits

ラブライブ!フェス Day.2

 ラブライブ!フェス2日目が終了。思ってたよりは初日から曲と曲順を変えてきてた。基本構成は変わってないけど。TLでの反応を見る分に個々のライブパフォーマンスはそれなりに良かったものの、やはり全員でSDSか何か曲を歌ってほしかった感じか。そりゃそうだろうなあ。この面子が揃うのは今後もうない可能性の方が高いわけだし、期待しない方がおかしいわ。まあそれぞれの運営の立場もあるんだろうけどその辺は上手いことやってくれればいいのに。悪くはないんだけど、もう一押しはやれたんじゃないのという印象。

 各種発表については新プロジェクト始動のみ。内容はLoveLive!Days誌面で発表とのことらしいので、先売りで流れてもいい程度の内容とみた。正三代目とか新アニメとかライブイベントとかあんまり期待はしないでおこう。あとμ’sの新曲視聴が開始。

ラブライブ!フェス Day.1

 μ’s、Aqours、Saint Snow、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が勢揃いの大型ライブイベントとということで注目されてたラブライブ!フェスの初日が終了。まあ現地にもLVにも行ってないのでレビューと円盤待ちなのは変わらず。

 セットリストを見る分にブランクと故障の問題のあるμ’s、現役のAqours、Saint Snow、ようやく動き出した虹ヶ咲と考えるとそれぞれの分量としてはだいたい予想通りといった感じ。虹のソロ面子分割はまあしょうがないとしても、虹ユニット曲をAqoursユニット曲と入れ替えてもよかった気がする。まだ使えないからこうなったんだろうけど、そこはこれからの期待も含めて押してやろうよ。

 それにしても29人全員でTOKIMEKIかSDSのどちらかくらいはあるだろうとは思っていたけど無しで、絡みすらもほぼなしはさすがにどうかと。リハが難しいというのもあるだろうけどそこはどうにかがんばってほしかったところ。ラブライブのライブは基本的に初日2日目での曲と構成の変更はほとんどない形式だからおそらく2日目でも全員曲はないだろうなあ。

 で、なぜかスクスタがフェスが終わった後に無料ガチャを開始。いやそれ正月かフェス前にカウントダウンでやれよという話でなんかもうずれてるんだよなあ。

猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」

 今期放送開始したアニメの原作マンガ。週刊少年マガジンでファッションを題材にやってることは知っていたけど、きちんと読んだことがなかったのでマガジンポケットで探したらアニメに合わせてか、22話まで無料公開中だった(単行本3巻分くらい?)。なおamazon Kindleでは単行本2巻まで無料。

 環境に恵まれてファッションモデル志望ながらも低身長という絶対の壁に立たされている少女千雪と、家庭環境の問題で業界への進路を諦めかけている少年育人が出会ったことにより、物語が始まるというダブル主人公という構造で、ストーリーがそれぞれの視点で進み、時には交差してと割と難易度の高いことやってるなあという印象。著者名で検索しても他の作品が出てこないということはこれがデビュー作か。マジか。

 ファッションとモデルという題材を少年誌でどう扱うのかと思ったら、ファッションや業界の薀蓄はほどほどに、音楽マンガや料理マンガに近いハッタリが効いていて思っていた以上に面白い。音楽、料理を題材にしてもまずは学校などのアマチュアの舞台を用意しそうなものだけど、この作品では駆け出しとほぼ素人の二人がそれぞれのプロの世界に放り込まれて結果を否応なく求められる、という緊張感があるのがいい。同年代のライバルとかすぐに出してきそうなものだけど、徹底して排除している感じもある。この先は知らんけど。

 たぶん業界の人間が読めばそれなりに突っ込み所はあると思われるだろうけど、業界の人間でもないし面白いのでよしとする。現在13巻まで出ているようなので、近い内にまとめて読みたい。

鈴木愛奈 / ヒカリイロの歌 / 「ring A ring」Promotion movie.

 Aqoursの鈴木愛奈のソロデビューアルバム「ring A ring」の全曲視聴が開始。先行して公開された「ヒカリイロの歌」だけだとそうでもなかったけど、アルバム全体で聴くと思ってた以上に力強くてロック寄り。というか水樹奈々の方向性に近いか。本人の憧れでもあるらしいし、ロックな中で突然ポップな曲が入ってくるあたりの構成もちょっと近い。ソロでも聴かせるさすがの歌唱力で聴き応えのある出来になってそう。

みやびあきの「もなかとわたあめ」アフター

 先日twitterで公開されたボーイミーツギャル読切のアフターエピソード(ただしラフ)。ショートストーリーながらもちょっと進んだ二人の関係とさらにその先を期待させてくれる。和装女装の友達関係から一体どう展開するのか。きららフォワードが変わらずラブコメ押しなら連載枠が取れそうなものなんだけど、現状を見るとないだろうなあ。まあどちらにしろ「珈琲をしづかに」との並行は厳しいらしいので、個人の同人誌での展開に期待か。

三田誠「ロード・エルメロイII世の事件簿」

 アニメ版放送と平行しながら角川文庫版で「case.剥離城アドラ」「case.双貌塔イゼルマ<上・下>」「case.魔眼蒐集列車<上・下>」「case.アトラスの契約<上・下>」まで読了。

 TYPE-MOON原作の「Fate/stay night」の公式二次創作「Fate/Zero」のさらに二次創作とややこしいことになってて、他の作品からも関わりがあったりするけど、元を知らないよりは知っていればより楽しめるくらいには独立してるので必修ではないかと。最低「Fate/Zero」だけ押さえておけば問題なし。

 内容はまるで魔術師たちによる本格ミステリーといった導入と流れではあるけれど、その実最近主流のミステリー風キャラクター文芸(+ちょい伝奇)なので、本格ミステリーは期待しない方が賢明。まあ作中でも「どうやってやったか」は考えるだけ無駄って言い切ってるくらい。物語としては「なぜやったか」に比重を置いていて、キャラクターたちのドラマを楽しめる人向け。あと征服王の背中を追うウェイバーきゅんの成長を見たい人には問題なくおすすめできる。だいぶやさぐれてるけど。

 アニメ版は前半は原作の間を埋めるエピソード、後半で「魔眼蒐集列車」(アニメ用に大小の変更あり)という構成なので、アニメだけでも普通に楽しめるけど、やはり原作小説と合わせて楽しむのが正解かと。あと梶浦BGMはやはり素晴らしい。

 完結エピソード「case.冠位決議<上・中・下>」の文庫版は近刊の予定には見当たらず。まあ年内か年末くらいには出そう。