曽田正人「Change!」が最終回

 作者と公式のツイッターから突然の最終回が告知されたので月マガを読んできたけど、週刊誌のような見事な打ち切りだった。曽田正人作品はずっと読んできてるけど、ここまでの打ち切りは初めて見た気がする。

 お嬢様がラップバトルに出会ってその魅力にハマっていき、色んな人たちと出会い成長していくという、題材は珍しいけど基本は少年マンガで十分に面白かったかと。ただ題材的に他の音楽マンガと違ってリリックが出てくるので、この辺の受け入れが難しかったかなと思わなくもない。実際自分は晋平太によるMC再現が出てくるまでだいぶイメージが違ってた。

 あとスタートダッシュが遅かったとも思う。1巻は二人の出会いのプロローグ、2巻で初バトル(実際には3巻冒頭まで)とまとめて読む分にはまだいいけど、連載だとなかなかメインであるラップバトルまでいかないのが難点だったかと。高ラ予選に入ると毎回バトルで相対する人間模様も毎回面白かったんだけど、さすがにもうその頃には状況をひっくり返すには難しかったっぽい。

 ツイッターでの宣伝や、晋平太によるMC再現、楽曲解説、電子版でタイトル変更とか色々やっていて、ファンもつきはじめていた感はあっただけに、打ち切りは残念。月マガだしもう少し余裕はありそうと思っていたけど、こうなるとアンケートも単行本売上も想定以上に悪かったんだろうなあ。ヒプマイ効果でHIPHOP、ラップバトルが注目されてきているこの段階での撤退は早かったと思うんだけどさて。

 なお現在応援感謝でマガポケで22話まで無料公開中。

みやびあきの「もなかとわたあめ」

 twitterのTLに流れてきたボーイミーツギャルその2。昨年ウルトラジャンプに掲載された読切作品。 みやびあきのさんはきららフォワードで知っているので、 この読切のために久しぶりにウルトラジャンプを買ったし、作品もよかったし、そのままへ移動するのかと思ったらそんなこともなかったという。

 ストーリーは着物女装男子がギャルが出会って、というよりもギャルが着物女装男子と出会って、和装の魅力に気づくお話。一見控えめな男子高校生は着物をきるとハキハキと、一方ヒロインの方は見た目とは意外に優柔不断で、というギャップと二人の掛け合いの見せ方が上手い。やわらかくゆるやかな作風で派手さはそこまでないものの、好きな人には刺さるんじゃないかと。あと女装男子とか和装とか女装男子とか。

 作風からどうしてもインパクトに弱いところがあって、そのせいか残念ながら連載には至らなかったけど、続きはどこかでシリーズ連載か同人誌でもいいので読みたい作品。

 しかしまあ雑誌掲載時とtwitter公開の反応の差がすごい。雑誌の時でも反応は良かったらしいけど、WEBで数字が見えるのは大きい。掲載当時にWEBでも並行して掲載できていればまた違った結果が出てたのかも。

福田晋一「その着せ替え人形(ビスクドール)は恋をする」

 twitterのTLに流れてきたボーイミーツギャルその1。流れてきた時はまたギャル物かと思ったけど、絵柄がやたらに少女漫画したたのでなんとなく読んだらほんとに少女漫画してた。でも掲載はヤングガンガン。男性名だけど女性らしい。

 人形趣味 (語弊) の男子高校生とコスプレしたいギャルが出会ったしまったので、成り行きで一緒にコスプレ衣装作ることに、というオーソドックスな流れの1話を締めるオチが秀逸すぎてkindleで即ポチるくらいには勢いがあった。あれはずるい。

 掲載誌の傾向からちょいエロはあったり、コスプレや元ネタ的に色物感はあるけど、根っこはテンポのいいラブコメなのですごい読みやすい。そこに引き気味系主人公と押し押しギャルのテンションと価値観の差のギャップ、同級生から見たら格差のカップルで、一般から見たらほほえましいカップルだけど、その言動はなんかおかしいというギャップのネタを被せてきてそこもまたいい具合にコメディになってる。周囲の人物はそれなりにいるけど、実際に動くのは絞ってあって、1巻ではほぼ主人公とヒロインの二人だけで話が進むのも読みやすい一因か。

 どうせ巷に溢れるギャル物とばかりとあなどったら返り討ちで面白かったので、2巻以降も随時購入していく予定。

BlooDye 「この地球の何処かで」MUSIC VIDEO(Full ver.)

 Aqoursの高槻かなこを中心とした2Vo+4DaのユニットBlooDyeの楽曲PV(full)が公開されたので。というかいつの間にか一人増えてた。ダンスをメインに見せてくるのかと思ったらストーリーの合間にダンスを入れてくるタイプ。

 PVはそれらしきストーリーがあるようだけど、漂ってくる90年代トレンディドラマ感がすごい。2000年も20年になろうかというのにこの二昔前感は逆にすごい。十代向けの超能力少年少女物とかあったよなあと懐かしい気持ちになった。

 押井守総監督「ぶらどらぶ」の企画と合わせて動いてるらしいので、ストーリー仕立てのPVなら押井守が監督をやったりしないのだろうか。見てみたいなあ。

荒川弘「銀の匙」が最終回

 少年サンデーで連載されている「銀の匙」がついに最終回。アニメ化、実写映画化と人気絶頂の最中で不定期連載になって1年に4、5話しか進まなくなり、きちんと終わるのかどうかすら危ぶまれていたけど、きっちり締めてついに終了。不定期連載になって割とダイジェスト感の強いストーリー展開だったけど、毎回きちんと面白かったのは本当にすごい。

 同じく北海道を舞台にしたゆうきまさみ「じゃじゃ馬グルーミンUP!」のネバーエンドを思わせる未来ある終わりは青春ドラマとして最高の形だったのではないかと。連載に余裕があれば一般で入ったきた後輩たちとの絡みも見てみたかったなあ。

  余談。少年サンデーバックステージでちょっと触れられた家族の病気が思っていたよりもずっと重めで、不定期でも続けることができたことに驚く。アルスラーン戦記は減ページで連載継続というのがまた。

沼倉愛美さんアーティスト活動終了のお知らせ

 ぬーさんこと沼倉愛美さんがアーティスト活動を終了するとのこと。声優のアーティスト活動は昨今珍しくもないけど、その活動の終了をお知らせするのは珍しい気がする。

 ロックの方向に全振りした楽曲は好きだったし、アルバムも買うくらいだったけど、声優としてのぬーさんの楽曲を期待するファンを振り落としたかなあと思わなくもない。代表キャラである我那覇響はダンサブルで、プロジェクトフェアリーからの流れとしてはそんなに外れてはなかったとは思うんだけど、難しい。

 今後の声優活動は継続だし、キャラ名義の楽曲も普通に出るだろうからぬーさんの歌が聴けなくなるわけでもないのでちょっと残念くらいに思っておこう。

斉藤朱夏 『パパパ』-Music Video-

 パパパのMPが公開されてた。パッケージ未収録なのがもったいなくらいにいい出来のPV。BDで欲しい。

 先行した公開された「くつひも」も「36℃」 がそうだったし、イメージビデオっぽいのが多い声優のMVの中でMVらしいMVを見た気がする。そもそもAqours、μ’sのソロでがっつり踊ってるMVてあんま見ないな。