みやびあきの「もなかとわたあめ」

 twitterのTLに流れてきたボーイミーツギャルその2。昨年ウルトラジャンプに掲載された読切作品。 みやびあきのさんはきららフォワードで知っているので、 この読切のために久しぶりにウルトラジャンプを買ったし、作品もよかったし、そのままへ移動するのかと思ったらそんなこともなかったという。

 ストーリーは着物女装男子がギャルが出会って、というよりもギャルが着物女装男子と出会って、和装の魅力に気づくお話。一見控えめな男子高校生は着物をきるとハキハキと、一方ヒロインの方は見た目とは意外に優柔不断で、というギャップと二人の掛け合いの見せ方が上手い。やわらかくゆるやかな作風で派手さはそこまでないものの、好きな人には刺さるんじゃないかと。あと女装男子とか和装とか女装男子とか。

 作風からどうしてもインパクトに弱いところがあって、そのせいか残念ながら連載には至らなかったけど、続きはどこかでシリーズ連載か同人誌でもいいので読みたい作品。

 しかしまあ雑誌掲載時とtwitter公開の反応の差がすごい。雑誌の時でも反応は良かったらしいけど、WEBで数字が見えるのは大きい。掲載当時にWEBでも並行して掲載できていればまた違った結果が出てたのかも。

福田晋一「その着せ替え人形(ビスクドール)は恋をする」

 twitterのTLに流れてきたボーイミーツギャルその1。流れてきた時はまたギャル物かと思ったけど、絵柄がやたらに少女漫画したたのでなんとなく読んだらほんとに少女漫画してた。でも掲載はヤングガンガン。男性名だけど女性らしい。

 人形趣味 (語弊) の男子高校生とコスプレしたいギャルが出会ったしまったので、成り行きで一緒にコスプレ衣装作ることに、というオーソドックスな流れの1話を締めるオチが秀逸すぎてkindleで即ポチるくらいには勢いがあった。あれはずるい。

 掲載誌の傾向からちょいエロはあったり、コスプレや元ネタ的に色物感はあるけど、根っこはテンポのいいラブコメなのですごい読みやすい。そこに引き気味系主人公と押し押しギャルのテンションと価値観の差のギャップ、同級生から見たら格差のカップルで、一般から見たらほほえましいカップルだけど、その言動はなんかおかしいというギャップのネタを被せてきてそこもまたいい具合にコメディになってる。周囲の人物はそれなりにいるけど、実際に動くのは絞ってあって、1巻ではほぼ主人公とヒロインの二人だけで話が進むのも読みやすい一因か。

 どうせ巷に溢れるギャル物とばかりとあなどったら返り討ちで面白かったので、2巻以降も随時購入していく予定。

BlooDye 「この地球の何処かで」MUSIC VIDEO(Full ver.)

 Aqoursの高槻かなこを中心とした2Vo+4DaのユニットBlooDyeの楽曲PV(full)が公開されたので。というかいつの間にか一人増えてた。ダンスをメインに見せてくるのかと思ったらストーリーの合間にダンスを入れてくるタイプ。

 PVはそれらしきストーリーがあるようだけど、漂ってくる90年代トレンディドラマ感がすごい。2000年も20年になろうかというのにこの二昔前感は逆にすごい。十代向けの超能力少年少女物とかあったよなあと懐かしい気持ちになった。

 押井守総監督「ぶらどらぶ」の企画と合わせて動いてるらしいので、ストーリー仕立てのPVなら押井守が監督をやったりしないのだろうか。見てみたいなあ。