劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

 映画を見に行くタイミングは基本的に初週は避けるんだけど、「鬼滅の刃」に限っては、6スクリーンの各6回上映という(余談としてスケジュール公開時は4スクリーンだった)映画館側の気合もあり、これならば時間も席もそれなりに選べて、そこそこに余裕があるだろうと行ってきたのが座席制限が復活する4日目午前。早めに良席を予約して後は一席空けとはいえ前後左右が埋まらなければヨシ!と考えていたら甘かった。埋まった。さらには居ないと思われた幼児小中学生高校生までいて自分に見通しがダダ甘だったことを痛感させられた。

 内容はタイトル通りにコミックス7,8巻に当たる無限列車編そのままで、締めは烏の報告まで。さすがに煉獄家訪問は冗長と判断されたかな。その分しっかりと本編に肉付けされていて、放送版のアニメの出来からさらにスクリーンでの見栄えと音響がプラスされていて満足度高し。どこまで動くのというアクションはもちろんのこと、魘夢のねっとり声、猗窩座の強者感、煉獄の最期の語りなど劇場音響で効果が倍増されていて、マンガの1エピソードがここまでの上等な1本の劇場映画になるのかと感心する結果に。

 難点としては放送版から直で続いていて、ストーリーの前置きやキャラクターの説明など全くないという思い切った作りになっているので、初見には相当に厳しいだろうというところか。これだけ流行すると原作未読、放送版未視聴で子供に頼まれて一緒に来た親とか、流行ってるから見に来た層もそれなりにいると思われる。まあ時代劇的にストーリーは横に置いてアクションが楽しめる人は大丈夫かと。触手とか流血とか欠損とか遠慮なくあるけど。そこはufoなのでしかたない。諦めろ。

 現在進行系で空前の超ヒットとなっているだけに以降のエピソードのアニメ化も当然あるだろうけど、あるかと思われた続編の告知はいまだなし。最近は映画での分割方式も一つの方法として定着してるけど、各プラットフォームでの配信を外すというのも難しいところか。あと最近になってフジTVが横から入ってきただけに余計なことになりそうな気がしなくもないけれど、アニプレックス中心の製作委員会だから大丈夫だとは思いたい。さてどうなる。